不動産投資における”利回り”の話

お買い得物件

世界同時不況の影響から、不動産の下落が続いています。
不動産の価値が下がったと思われがちですが、そのおかげで不動産は購入しやすい状態となっており、不動産投資を始めることを検討する人も増えています。

不動産投資は初めの投資額が大きいために危険なものと思われがちですが、資産運用としてはミドルリスクでミドルリターンとされています。
実は、最近注目されている株式やFXはハイリスクハイリターンとされており、これらよりも安全性は高いとされています。

不動産収入で利益を出るだけでなく、節税効果や私的年金の確保、相続税対策、生命保険の代わりとなるために利益が高いとされるのです。このように利益を得るためには不動産投資において「利回り」についてきちんと考えることが大切です。
不動産における利回りは、満室時の年間賃料を不動産の購入価格で割ったものを指します。

この計算式で出るものが最も一般的なもので表面利回りとかグロス利回りと言われるもので、この数字が高いほど利益の上がるお買い得物件であるということができます。

表面利回りの注意点

この表面利回りは、不動産投資の際の利益の指標としてはわかりやすいものですが考え方には誤りが含まれています。
単純に表面利回りが高いものの方がお買い得だと考えると失敗することがあるので注意が必要です。

まず、利回りが高い物件ほど不動産投資におけるリスクが高くなります。
利回りが高かったとしても不動産の立地や入居状況によっては期待していた利益を得ることができないこともあるのです。

また、同様に売却をすることを考える際にも利回りが高くても地方であったり空室が多い物件であれば資産価値が購入時よりも下がってしまい売却時に利益がが得られないこともあります。
中には地主が別にいる借地権のみ売却しているような特殊な物件もあるため、不動産の知識も必要です。

そこで、利回りの計算式を変形したものであったり、プロの投資家が用いるキャップレートの考え方も含めて検討することが利益率の計算に役立ちます。
このような複雑な計算は素人では知識不足ですし味方も偏りがちで難しいものです。

そこで、自分だけでは判断が難しいと思ったらプロに診断をしてもらいセカンドオピニオンをもらうことが不動産投資で成功を収めるのにはとても有効です。