モミジと男の子

就活において肝心なのは「自分軸」を作る事

今時の若者は「決められない」

最近読んだ本に「なぜ若者は優先順位がつけられないのか?」(長谷川一彌著)というものがあります。
タイトルだけを見るとよくある今時の若者批判のように思えますが、この本の中ではただ若者を一方的に悪者扱いするのではなく、その原因を丁寧に分析してくれています。

一応僕も今時の若者なので読んでいて「なるほど」と思うところが多く、自分の欠点をズバズバ指摘してくれているようでかなり心に残りました。

この本に登場する若者のエピソードは「決められない若者」の実例を示すもので、僕を含む身の回りに同じような行動をする人はたくさんいます。

なぜ「決められない」のかというと、それは一つのことに集中するのが難しい環境があるとしています。
本の内容では若者のタイプを全部で6つに分類していますが、特に僕が気になったのが「他者依存型」の性格です。

「他者依存型」というのは文字通り自分で自分のことを決めることができない人のことで、行動の多くを他人の価値観や意見で決めてしまっています。

就活の場面においても「他の人がやっているから」「その方がよいと親・先生に言われたから」「なんとなくよく目にするから」といったことが行動動機になっている人がいます。

問題はそうした「他者依存型」の人は、他人の価値観によって「やらされる」ことを苦痛に思っていないということです。

こうした性格になる原因として幼い時期の養育環境として「お前はダメだ」という価値観を植え付けられたということもあるようですが、それにしても身の回りで知っている例としてありすぎてゾッとしてしまいます。
特に日本人は「他者依存型」の人が多いように思います。海外の人は自信に溢れていて堂々としているのは、親が子供のやりたいことを否定せずに受け入れる雰囲気の社会ができているからかもしれません。

軸のある自分自身にはどうやってなれるか

そこで考え直してみたいのが、どうやったら「自分軸」のある人間になることができるかということです。
僕自身尊敬できる先輩や大人の人は皆自分をしっかり持っていて主体的に動くことができる人なので、人生のモデルになってくれる人には恵まれていると思います。

ですがそうした人に心酔をしてしまうこともまた自分をなくすことにもなってしまいそうですので、できるだけ情報をうのみにせず自分なりに咀嚼するクセをつけようとしています。

最初の本では「決められる若者」になるためには物事に集中して取り組むということと、物事に優先順位を意識してつけることを推奨しています。
「○○しないと○○できない」といった二重否定の思考をやめ、これからすることとそのメリットを考えるポジティブ思考が大切とも行っています。

僕はずっと海外に留学したかったのですが、普通に大学を卒業しないと就職に不利なんじゃないかと思ってなかなか踏み切れずにいました。
まさに「ストレートで卒業しないと就職できない」といった二重否定の思考です。

しかしアメリカの大学に留学して、本場の知識と語学を学べば今より就職できる企業が増えるはずです。
そう考えると、まずはやってみてもいいように思えてきます。

そう思って調べてみると、大学生からの留学よりも、高校生からの留学の方が制度が充実しているようでした。

日本人学生受入制度【学部課程】とは
日本人学生受入制度・学部課程は、日本の高校生がアメリカの大学に無理なく進学でき、より高い成果で卒業するための留学制度です。
本制度では、渡米前の語学研修やオリエンテーションから、在学中の個人指導、就職指導まで、大学生活を通じた留学サポートを行います。アメリカの大学に直接進学する制度として、日本を代表する実績を挙げている制度です。

高校生のアメリカ大学進学

このような、学生を受け入れる制度や成績によって返済の義務がない奨学金があったんです。

高校生のときにこれを知っていれば…
ですがこれも「高校生で留学していないと留学できない」という二重否定の思考なので、今から準備して留学した場合のメリットを考えて思考を切り替えてみたいと思います。

優先順位を決めるためには自分にとって何が大切かということをきちんと考えないといけません。
まだまだ僕は「決められる若者」には道半ばですが、就職活動を通して社会人になる前に自分という軸のある人間になっていきたいです。